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2014年7月24日木曜日

「パンケーキの歴史物語」

22:23 Posted by どぼん , , 6 comments

07/23 : ケン・アルバーラ「パンケーキの歴史物語」

◆パンケーキとはなんだろうか。さらにいえば、パンケーキの本質はどこにあるのだろうか。小麦粉を使うことだろうか、膨張剤を使うことだろうか、甘味があることだろうか、あるいは平らな鉄板で焼くことだろうか。この問いに答えるべく歴史をさかのぼってみると、こんにちのパンケーキよりも前のパンケーキがみえてくる。その歴史物語の始まりは、古代ギリシャにまでさかのぼる。本書を読んでパンケーキの歴史物語を読みながら現代に帰ってきたとき、世界中をつなぐパンケーキ文化がみえてくる。

◆パンケーキはきわめてシンプルな料理だからこそ、人びとに愛されてきた。どの国でも、食べれば子ども時代を思い出す「なつかしの味」であり、国によっては民族のアイデンティティであり(葬式や文化的な行事で食べる)、庶民(や労働者)から貴族まで階級を問わず好まれてきたという、たぐいまれな食べ物なのである(と著者はいいたいようです)。「さあ、パンケーキを作ろう!パンケーキを食べに行こう!パンケーキや塩味のパンケーキを食べながら、人生を存分に味わい尽そう! (”訳者あとがき”, p. 168)」


* メモ *

◆クレープ・シュゼットの登場が偶然の産物だったという話が興味深い。英国皇太子(のちのエドワード7世)にクレープをつくる係だった14歳のシャルパンティエが、ソースに含まれていたリキュールに偶然火をつけてしまった。ところが、それを一口食べるとじつにすばらしい味だったという。◆”シュゼット”とは、皇太子が特別な思いを寄せていた女性の名前とも、単に居合わせた女性の名前とも、シュゼット・ライヘンブルクという女優の名前とも、シュゼット・カリニヤンという貴族の女性ともいわれる(ようするに、諸説ある)。

パンケーキの定義

 なんらかのでんぷん質の生地(バッター)を、フライパンあるいはそれに類する調理器具で焼いた平たい食べ物 (p. 16)で、内部はやわらかくしなやかであるという点で共通している (p. 20)

世界にある種々のパンケーキ

*) 本書のなかで、パンケーキの分類から除外されたものは書いてありません
**) 手書きメモから入力したため、間違いがかなりありそうです

ヨーロッパ

クレープ(フランス)、クレープ・シュゼット(フランス)、ソッカ(南フランス)、ガレット(ブルターニュ地方)、ブリンツ(イタリア)、フレンシェ(オランダ)、ポッフェルチェス(デンマーク)、ラッグムンク(スウェーデン)、プレッタル(北欧)、エーブレスキーバ(北欧)、ファナリータ(地中海沿岸南部)、ソッカ(地中海沿岸南部)、ラトケ(ユダヤ教)、プラッキ(ポーランド)、パラチンタ(東欧)ブリヌイ(ロシア)

アフリカ

アカラ(アフリカ)、インジェラ(エチオピア)、バグリール(モロッコ)、フンカソ(西アフリカ)

アジア

ドーサ(南インド)、ダダール・グルン(インドネシア)、バインセオ(ベトナム・カンボジア)、パック・モー(タイ)、ホットク(韓国)、ビンジャトック(韓国)、どら焼き(日本)、お好み焼き(日本)

北中南米

ゴルディータ(メキシコ)、カチャパ(ベネズエラ)、アレパ(ベネズエラ)、ププサ(エルサルバドル)、フラップジャック(アメリカ)、パンケケ・デ・ドゥルセ・デ・レチェ甘い牛乳のパンケーキ(南米)

6 件のコメント:

  1. 表紙のパンケーキ、おいしそ~☆ 世界中のパンケーキ仲間、すごく興味深いですね。全部食べてみたい!! パンケーキの定義って もっときっちりしてるかと思ってました。 お好み焼きも含まれているのにはびっくり!たぶん広島風じゃないんだろう。

    偶然の産物ってけっこうありますよね。 クレープ・シュゼットがなにかわからなくて調べてみたら… この名前だったんだ~正式な名前知らなかった笑 勉強になります! ホットケーキ専門店ありますけど、どうなんでしょうね。 未だ一度も行ったことがない。

    クレープ食べたくなった( ´_ゝ`)

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    1. 全部食べてみたいですよね~!
      この本はおいしそうな表紙に釣られて手に取る価値はあると思います。読んだ感じではちょっと読みにくいように思いましたが、写真が豊富で、これがまた美味しそうなのです。

      偶然の産物というのは非常に興味があります。意外な発見が意外なものに繋がってゆくという、この世界の面白さを感じますね。

      あっ、クレープはぼくも好きですよ! ふつうのチョコレートのやつが……あの皮がひたすら好きなんですよね。

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  2. 写真載ってるなら、ますます興味深いですね~!著者が日本人じゃないようだから、訳出でちょっと読みにくさが出ちゃっているのでしょうかね、でもおいしそうな写真となると…ぜひ手に取ってみたいです♪ どヴぉんさん、気になる本ばかり紹介してくださるんで、私のほしい本たちは増える一方です笑

    チョコレートのクレープ、あの皮も おいしいですよね~♪♪ 食事向けもよく見かけますけど、私はやっぱりチョコレートとか入ってるお菓子向けのクレープが好きだな~

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    1. う~ん、内容が「パンケーキの歴史」というわりに、かなりざっくりしたバラバラの記述という印象がなくもなくもなくも……。本にケチをつけることはあまりしないのですけど、内容の問題ですね。もちろん、そんな問題以上に興味を惹かれる、魅力的な本だと思いますし(^^;)

      先日初めて、惣菜系のクレープを食べました! でも、やはり基本はスイーツですね。

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  3. どヴぉんさんのそういう やさしいけれど思っていることはちゃんと伝える、はっきりとしたところ、初めてお会いしたときから素晴らしいなと思っていました。私なんて 偉そうなことを口から出すわりに自分の言動がさんざんですよ。

    バーゲン本として安くなってたレシピ本、気になったんで買ってみたんです。そしたら ありえないところが永遠間違ってるんですよ。怒 そういえば、レビューに 翻訳担当の人はこの分野には興味がなさそうです 的なことが書いてあったなぁと。訳すのは大変な作業だし感謝しているが たしかに、全体的にそんな感じなんです。でも 私が特に気になったのは特定の部分でして笑 というか どの分野であれ、台所に立つことがある人なら、到底間違うことができないだろう箇所なんですけどね。 大したことではないのに ずーっと気になってます笑 たぶん、この本のレビュー書くとしたら、自分が気になってるところ つつくと思います(ヒドイやつ 考えてみると、私は本によくケチをつけているかも…と。 私 人に言ってることと 自分でやってること ばらばらですわ(´Д`;)

    惣菜系クレープ食べてみたいですっ 私ちゃんとしたの(どんなの?)食べたことがないんです♪♪ 今度食べなくちゃ!!

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    1. うーん、どちらかというと、優しいことは全然なくて、おすすめする責任感といったほうが近いです。基本的にはここで書いているのはあくまで自分向けのメモ(という言い訳!)なので、本を批判する必要はまったくないのですが、だれかにおすすめするとなると、自分の率直な感想も書いた方がいいかなと(^^;)

      台所に立つ人なら間違うことができない箇所、反対に、台所に立たない人のほうが少ない気がしますけどね……気になります。それに、レシピ本でも翻訳本があるんですね。これまた面白そう……。

      惣菜系はスイーツ系に比べれば人気は劣るかもしれませんが、甘い皮がよく合うんですよね。お薦めです。

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