本読み、音楽、アニメ、ゲームなど……じぶんのためのメモ的なものを、気まぐれに載せています。

2014年12月12日金曜日

メモ - カフェ「グリーンシュタイドル」

21:44 Posted by どぼん , 4 comments
カフェでおこなわれていた文学的な交流の一例として、「グリーンシュタイドル」のお話を少しだけメモしたいと思います。このカフェは1847年に生まれましたが、ウィーンが「大都会になるため」として1897年に取り壊されてしまったそうです。

グリーンシュタイドル

音楽家として知られるクライスラーは、あるときフーゴ・ヴォルフとともに「グリーンシュタイドル」というカフェに腰を下ろしていました。

そのカフェの別の席には、こんにちオペレッタ「オペラの舞踏会」で知られる(ぼくは知りませんでしたが汗)ホイベルガーが、まさにそのオペレッタの曲をつくろうとして悩んでいました。オペラの監督から「ワルツにしてくれ」と頼まれていた「さあいま、ぼくといっしょに別室へ行こう」というテクスト(詩の一節)がワルツのリズムに合わないようなのです。

そこでホイベルガーは、その場にいたフーゴ・ヴォルフに助けを求めます。ヴォルフはその悩みをさらにホーフマンスタールに委ね、ホーフマンスタールは、そのテクストを「ぼくといっしょに別室へ行こう」というように縮めました。

さらにクライスラーは、できあがったテクストに、この歌曲の冒頭数小節を書きました。
ホイベルガーは、手助けをしてくれた彼らに、モカをおごり、大変感謝したといいます。

(クラウス・ティーレ=ドールマン「ヨーロッパのカフェ文化」, pp. 128-129. を勝手に要約)


ホイベルガーのオペレッタ「オペラの舞踏会」より第3幕「別室にて」

4 件のコメント:

  1. ほーう、そんなことがあったんですね!知らなかったです。音楽家同士が相談し合ったり手を貸し合ったりするのは聞いたことありますが、カフェでこんなやりとりがあったとは!モカで締めくくられるところがまた、なんかかっこいい。ちなみに、私はクライスラーさんしかピンとこないです笑 冒頭のところも書き上げちゃったんだ…わお! オペラは私さっぱりでして、もっと小難しいのかと思っていましたが、この「別室にて」は、ムードがあって引き込まれます、誰にでも親しめそうなものもあるのですね。曲だけでなく、カフェも残っていてほしかったです。

    返信削除
    返信
    1. カフェにいるいろいろな人たちが手助けをしあった好例かなと思いました。ぼくもクライスラーしか知らなくて、St' さんもきっとお好きなんだろうなあ、と思いつつ書いていました(笑) オペラと比べるとオペレッタのほうが題材が身近で親しみやすいイメージがありますね。物語自体が身近なテーマ(夫婦間の関係など)だったりするので、曲も親しみを覚えやすいのかなあと思っています。

      "greinsteidl"で検索してみると、1991年に再開したのだとか。ただ、やはり文学カフェとは違うものなのでしょうね(^^;)

      削除
    2. 再開しているとは!行ってみたいな~♪こんなお話聞いたら、魅力的に思わないわけがない!! しかも、オペラとオペレッタの違いを知らなかった私に、違いを知る機会(ちゃんと(少しだけ)調べました(☆∀☆))を与えてくれたこのどヴぉんさんの記事。またまた感謝ですよ。年中どヴぉんさんのブログに来ては感謝するという…すみません…むっちゃ無知で…なんだか泣けてくるわ…笑

      削除
    3. 区分は意外と難しくて(というかはっきりとした区分自体が存在するのかどうか……)、ぼく自身よく分かっていないのですけどね(笑)
      ご自身で調べるその姿勢、やはりSt' さんは知的な方、好奇心をお持ちの方なのかなと思います。ふつうなら、「へえ」で終わりですもん(ぉぃぉぃ^^;)

      削除

ご訪問ありがとうございます。コメントの投稿はこちらからお願い致します。