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2015年1月13日火曜日

「調べる論」「やし酒飲み」

23:32 Posted by どぼん , , 2 comments

01/13 : 木村俊介「『調べる』論――しつこさで壁を破った20人」

 しかしシベリアから帰ってきた後、どんなことがあったのか。それは伝わっていない。取材を進めると、実はこれがまだ終わっていない今の問題だということが分かってきた (栗原俊雄, pp. 40-41)
◆研究者や漫画家、弁護士やジャーナリスト、「正解のない現実と向き合う」さまざまな人たちは、どのようにして現実と向き合うことになったのか。そしてそこからなにを得たのか。刺激に満ちたインタビュー集です。

◆全体的に、一次情報にあたる大切さが強調されていました。ただそれだけでは当たり前のことなのですが、この本では、彼らが一次情報から引き出したもの、あるいは引き出した方法といった、過程のドラマに焦点が当てられています。足で調べまわることもあれば、じっとデータを見ていて、なにかの拍子にそのデータが意味するものがみえてくることもあるようです。そしてそうした発見によって、関係の無いように見えることが思わぬところで関連していることが分かったりして、通説と異なる現実の姿がみえてくるのですね。

◆この本は、さまざまな分野での調査の方法を説明するような本ではありません。むしろ調べる(答えのない問いを立て、答えを探す)人たちの人間的なドラマに関心がある方が楽しめる本だと思います。





01/13 : エイモス・チュツオーラ「やし酒飲み」

◆乱暴に要約すると、やし酒を飲むことしか能のない町の有力者の息子が、亡くなったやし酒作りの名人を尋ねてはるかかなたの「死者の町」へ行くという冒険の物語です。◆ですがその世界に入ろうとすると、すべてが神秘的で衝撃的なのです。「なんだこれは」という驚きと、理解が追い付かない戸惑いを感じながら読み進めてゆくと、いつの間にか物語は終わっていて、ハッピーエンドなのか、そもそもエンドなのか何なのかもわからない、そんな不思議で面白い一冊でした。

2 件のコメント:

  1. タイトルから、それぞれの自分らしさというのを感じます。インタビューの対象がさまざまな職種、という点も面白そうです。自分の「調べる」行為に対して何かヒントもらうというよりは、この本読んだら、より自分らしい「調べる」を続けられそうな感じですね。(謎 正解はないのに答えださなきゃいけないときもあるし、自分らしく答えを探す勇気をくれそうです。興味深い。

    やし酒??っておいしいんしょうか。ヤシの木かぁ、ほー。なんだかファンタジーのような本ですね。どヴぉんさんの感想読んだだけで笑っちゃったから、きっと物語は突っ込みどころ満載でとても面白いのでしょうね。ま お酒をずっと飲み続けていたら ファンタジーの主人公になってしまっていてもおかしくないかもしれませぬな。ほほほほ(私がいうのもなんですが…

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    1. そうですね。職種はさまざまなのですが、彼・彼女らの「調べる」事に対する使命感というのはけっこう共通していて、そのなかで、何について、どのような方法で調べるのかというところがいろいろあるようです。なので、自分流の「調べる」論を強く後押ししてくれるところもあると思います。刺激になる本です。

      やし酒はパームワインと言うそうですね。日本でも、どこかで味わえるのでしょうか……。物語の内容はさっぱり分からなくて、要約しようもないという感じでした。再読したら世界観も分かってきて、もうちょっとマシになると思います(^^;)
      主人公はひたすらやし酒を飲む人なのですけど、精霊(?)も扱うすごい人だったりします。St' さんの我に返ったような自分へのツッコミ、面白いです(笑)

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